紅茶と健康
冬のたしなみ~紅茶ポリフェノールを味方につける
紅茶と健康
冬のたしなみ~紅茶ポリフェノールを味方につける
AOKI:れいかさん、大きなマスクして風邪でもひいたの?
れいか:いいえ、これは予防で~す!今年は早めにインフルエンザが流行っているってニュースで見たから気になっちゃって。
AOKI:そういえば、会社で大きなプロジェクトのリーダーになったって言ってたよね。さすがれいかさん!いい仕事期待してるよ!でも責任重大だね。
れいか:そうなの。責任重大。でもやりがいがあるし、誰かに任せられる仕事じゃないからこのシーズンは絶対休めない!
AOKI:そうなんだね。それじゃあなおさら紅茶を飲まなきゃ。お茶でうがいをすると風邪予防になることはよく知られているけど、じつは紅茶はインフルエンザ予防にも効果があるんだよ。
れいか:えっ!それって本当ですか?ネットの何かの情報で見て知ってはいたけど、今一つ信じてなかったんですよね。詳しく知りたいです。
AOKI:紅茶に含まれる「紅茶ポリフェノール」には、抗ウイルス作用があって、インフルエンザウイルスの感染予防に役立つことが報告されているんだ。
れいか:抗ウイルス作用?
AOKI:うん。インフルエンザウイルスの表面には「スパイク」という突起物があって、これがヒトの口の中など呼吸器粘膜の細胞に侵入することでインフルエンザに感染するんだ。紅茶ポリフェノールは、このスパイクに取り付いて、粘膜へ付着させなくするんだよ。つまり、インフルエンザウイルスの感染力を奪ってしまうってこと!
れいか:情報は本当だったんですね。でも、ウイルスの感染力を奪うには、すごく濃い紅茶を何杯も飲まなくちゃいけないんじゃ…。
AOKI:(笑)心配ご無用。市販の紅茶を使った実験(※沸騰した熱湯150mlにティーバッグを1袋入れ1分間抽出)では、通常飲む紅茶の濃度で十分。インフルエンザウイルスの感染性をわずか15秒で99.9%失わせることが確認されたんだ。
れいか:でも、インフルエンザウイルスって新型とか毎年変化するけど…。
AOKI:それはだいじょうぶ。紅茶ポリフェノールは、新型インフルエンザウイルスにも効果を発揮するんだ。たしかに、昨年のインフルエンザには免疫があっても、今年のインフルエンザには効力がないということがあるけど、紅茶ポリフェノールは生きたウイルスに吸着能力があって、インフルエンザウイルスA型(トリ、ブタ、ウマ、ヒトを含む)、B型、昔のウイルス、今の「新型」問わず、すべてのインフルエンザウイルスに顕著な効果があるんだよ。
れいか:やったー完璧!じゃあ、これから大好きなミルクティーをたくさん飲むことにします!
AOKI:ちょっと待った~!!ミルクティーは飲み方に注意が必要だよ。ミルクを加えると紅茶ポリフェノールがミルクのタンパク質に取り込まれて働けなくなってしまうので、ウイルスの感染力を奪う効果がなくなってしまうんだ。ミルクティーを楽しみたい場合は、最初の1、2口をストレートで味わってから、ミルクを入れて飲んでね。
れいか:ストレートティーがおすすめってことね。レモンティーやアイスティーの場合はどうなの?
AOKI:レモンや砂糖、はちみつを加えてもインフルエンザウイルスの感染力を奪う効果は変わらないよ。温度にも左右されないからアイスティーでもOK!リーフでもティーバッグでも粉末でもだいじょうぶだよ。
私個人としてはダージリンティーがお勧めかなあ。
れいか:毎日何杯も紅茶を飲むAOKIさん、インフルエンザにかかったことは?
AOKI:う~ん。紅茶を飲んでいたってかかる時はかかるよ。体力が落ちている時なんかは栄養のあるものを食べたり、休養をとったりするのが優先だったりするよね。だけど紅茶の場合は、美味しくてインフルエンザの予防にもなるってとこが、忙しいれいかさんにはぴったりだと思ったから勧めてるんだよ。インフルエンザのシーズンには、マスク、手洗いとともに、紅茶を飲む習慣をつけよう。
れいか:ラジャ~!「マスク、手洗い、紅茶」ですね。この冬の習慣にします。仕事もうまくいきそうな気がします!
<参考:小冊子「紅茶はインフルエンザウイルスの感染力を奪う!!」/日本紅茶協会>
▼Back Number
【Tea Story#6】テイスティングカップで紅茶を淹れてみよう!
【Tea Story#5】】春のフレーバーティー「オレンジ スプラッシュ」で作る“ティースカッシュ”
【Tea Story#4】がんばる一日のスタートに”インド式チャイ”
【Tea Story#2】紅茶と健康~冬のたしなみ~紅茶ポリフェノールを味方につける